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文筆家もしくは、がちまやバカライター。座右の銘「愛と誠と肝心(ちむぐくる)」を小脇に抱え、人生街道をフルスロットルで驀進中。
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2005年11月20日

無医島に、お医者さんを呼ぶ3

さて、医師本人が診療報酬は要らないよ、ボランティアだよ、とは言っても、
それだけで診療所は再開できません。いろんなアイテムも必要です。
薬も要る、医療器具も要る。どこにオーダーして、誰が運ぶのか。
医療事故に備えての保険も必要。とにかく雑多で実務的なことがいっぱいある。
町立診療所なんだから、町の仕事だろうと思うんですけどねぇ。

そんな中、八重山観光フェリー㈱が「お医者さんとスタッフの運賃を無償にします」
と、申し出てくれたそうです。いやー、ええ話や。
11月5日の診療再開は、諸々の調整が間に合わず、
前日になって「延期」が発表されました。
1週間の延期で、12日再開の予定だったそうです。
ところが、これも延期。
白紙撤回もあり得ると関係者は言います。

白紙撤回。。。。

ボランティアを申し出た医師ふたりの厚意を、
役場のモタモタで無にしていいの?困るのは誰?

黒島診療所の行方がどうなるのか、とても気になります。
今後も、そこで暮らす人たちや関係者の、機転や厚意に、
行政がおんぶにだっこでいるつもりなんでしょうかね。
竹富島に来てくれた医師のような、篤志家を待つんでしょうかね。
いつ、そんな篤志家が現れるのかしら。


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この記事へのコメント
この話を見ていて
「往診でもいいんじゃないの?」って思った。
どこか民家を借りて、週に1回医者がそこにいる。
島に住んでいる看護婦が医師と連絡を取り合って、クスリを処方する。

町立である必要はないかもね。。。。最終的に。

といううちの院長(スーミーはするが)は久米島に月二回往診に行ってます。
動物でさえ、そういうレベルでできるのに。。。。。人がダメなんて。
まぁ、問題もあるみたいですが、助かる人がいるのは事実ですね。
Posted by nano at 2005年11月20日 14:14
そうねい。
NPOで何とかしようという考え方はあると思う。
町と組むから進行が遅くなるのであって。

しかし行政の責任を、どう考えているのか、全くわからんな~。>竹富町
Posted by いのうえちず。 at 2005年11月20日 14:33
無医地区ゆえにもらえる補助金がもらえなくなるとか…
Posted by えるりく at 2005年11月21日 15:53
どうかなあ。来年度は県の予算がつくって話もあったけど、
診療所が再開しないんじゃ、それもどうなるかわかんないなあ。
Posted by いのうえちず。 at 2005年11月21日 16:11