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文筆家もしくは、がちまやバカライター。座右の銘「愛と誠と肝心(ちむぐくる)」を小脇に抱え、人生街道をフルスロットルで驀進中。
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2012年01月04日

2011回顧シリーズ

2月、前々から気になっていた人のところへ行きました。

記事にはしないけど、調査というか勉強というか芸の肥やしというか、
こういう下調べ的なことも必要といえば必要な稼業なので。

2011回顧シリーズ

これ全部ガマなどから出てきたもの。

その人は、いわゆる「見える」人でね。
戦争で亡くなった人が「こっちこっち」と手招きして、
自分の死んだ場所を教えてくれるんだって。
で、そこを掘ると、遺骨が出てくる。
だから内地の遺族会がこの人を頼って来たらしいよ。
ガマなんかか出たものを、ずいぶんたくさん持ってるって。
行ってみる?

2011回顧シリーズ

という話を聞いたのは、多分3年くらい前。
興味本位で行くべきではないなと思いつつ、
そのうち来るだろうと思っていた機会が来たので行ってみたわけです。

2011回顧シリーズ

多分、この人には本当に見えていて、
死んだ人たちにずいぶん頼まれているんだろうなと思った。
でないと説明できないような、「実績」がいっぱいある。
そして、死んだ人たちにも、その遺族にも、感謝されただろうな。

2011回顧シリーズ

ナゲーラ壕。ずゐせんと梯梧のいた壕から出たものか。
軍医殿の持ち物かなにかについていたワッペンでしょうかね。

2011回顧シリーズ

所有権という意味で、出てきたブツは誰のものだろうとか。
この膨大なコレクションを、将来はどうされるつもりなんだろうなとか。
保存状態はこれでいいのかなとか。
まあ、いろいろと、本当にいろいろと思うところはある。

バチあたりなことに、興味本位でこの人のコレクションを見に来たのか何なのか、
無造作に大量に陳列されているものの中から、
自分がほしいものをパクっていく若い衆もいるらしいです。
それ、持ってってどうするつもりなんだろうな。
戦争や平和について何がしか考えるならまだしも、
ただ所有してみたいだけの物欲でガメるなら、呪われるがいいさと思います。

「この人」については、いろいろな噂があって、評価もさまざまです。
遺品をコレクションのように扱われるのがイヤという意見や、
学問的に見て、遺構を勝手に改造するのはどうかという意見には
それも一理あるでしょうと思う。

噂については、何とも言えないですね。
しょせん噂は噂なので、論じるに値しない。

ただ、この人が、本当にたくさんの人たちの遺骨を掘り当ててきたことは確か。
そして、何か信念がなくては、それを続けることはできなかっただろうと思う。

2011回顧シリーズ


この人の周囲には、いろいろな人のいろいろな想念が集まってくるだろうな。
不思議な物語もたくさんあるだろうな。
そして、それを書くのは、私の仕事ではないな。
比嘉さんのマンガで読みたいなと思うのだった。





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Posted by いのうえちず。 at 18:00│Comments(2)沖縄
この記事へのコメント
ひさしぶりぶりでーす。
相変わらずのご活躍、うれしいです。
近いから、長治とバーにおいでよ。
Posted by しまちゃん at 2012年01月10日 17:15
あっ!あの御仁だな(笑)。
そうですねー、腰痛も落ち着いたので、
風邪がなおったら!
Posted by いのうえちず。 at 2012年01月10日 23:24
 
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