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文筆家もしくは、がちまやバカライター。座右の銘「愛と誠と肝心(ちむぐくる)」を小脇に抱え、人生街道をフルスロットルで驀進中。
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2016年05月01日

スポットライト 世紀のスクープ

昨日から桜坂劇場で上映されている「スポットライト 世紀のスクープ」。
試写会で見てきたのでブログ書こう書こうと思いながら今日になってしまった。

※桜坂劇場での上映時間はこちら

一言でいうと、「見るべき!」な映画です。

なんと、アカデミー賞の作品賞と脚本賞をW受賞!

けど、アカデミー賞を受賞してなくても、これは見るべきだと思う。
CGもSFXもアクションもないけど、ラブもコメディもないけど、硬派で肚の座った映画なのです。
それでいて、エンタメとしてもすぐれているから、ぐいぐい引き込まれる感じ。
前のめりに読み進むノンフィクションみたいな、見ごたえのある作品でした。




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Posted by いのうえちず。 at 15:59Comments(1)日常

2016年05月01日

宮良瑛子展 いのち Life-Solo Exhibition Eiko Miyara



県立博物館・美術館で開催されている「宮良瑛子展 いのち」を見て来ました。

ものすごく個人的な感想から。
まず、「水底のうた―沖縄県戦時船舶遭難の碑―」が最初にあったことで感激。

湖南丸、対馬丸、嘉義丸など、戦時中に沈められた疎開船の行方不明者・死没者を悼んでつくられた、瑛子先生渾身のブロンズ像です。対馬丸の慰霊碑である小桜の塔のところにある「海鳴りの像」と同じシリーズとも言える。(首里公民館ロビーでも海鳴りの像が見られますよ)

「水底のうた」は鹿児島県指宿市山川の、海が見える高台に設置されています。3年前に山川へ取材に行った時、遠くから見ても一目で「瑛子先生の作だ!」ってわかった。クルマから下りて、走って像のところへ行くと、やっぱりそうだった。あの時は「水底のうた」が山川にあるって全然知らなかったので、そりゃもう感激しました。すぐ瑛子先生に電話したもんね。なつかしやー。

那覇を出て、鹿児島をめざす途中で海に沈んだ子どもたち、引率の先生、お母さんたちを含む民間人。その出発地である那覇と、目的地だった鹿児島の両方に瑛子先生の彫刻があるということになります。

ちょっとネタばれっぽいけど、「水底のうた」の詩が壁に書かれていたのも良かった~!キュレーションの真骨頂だわ。本当にいい仕事!(ウルウルしてアイラインが流れたのはプチ迷惑だったけどさ)

「除幕式であいさつをするのに、通り一遍のことを言うのもねぇ。だって私、遺族でもないのに。それで、除幕式前夜に、宿でこの詩を書いたのよ。それを朗読したの。今回、この展示のために、こーんなに(両手を50㌢ぐらい広げる)資料を渡したんだけど、学芸員ってすごいわね、あれを全部読んでくれたのね。この詩なんか、資料が1枚あったかどうかってぐらいよ。最初、ここには年表って聞いていたんだけど、来てみたらこの詩になっていて、私もビックリしたのよ」

と瑛子先生はおっしゃってました。
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Posted by いのうえちず。 at 15:32Comments(0)沖縄

2016年04月18日

首里彩(いろどり)ごはん うない

首里にまた一つ、大好きなお店ができました(*´▽`*)ノ♪

「首里彩(いろどり)ごはん うない」です。




ランチプレート。2300円で、ごはん、スープ、プチ一皿、おかずプレート、ラフテー、プチぜんざいがついてます。




姿子さんのラフテーは、トマトとレタスが入ってるオリジナルバージョン。
これがですね、豚肉の旨味とトマトの旨味があわさって、
お口の中はもう、旨みのパレードや!状態。



金時豆のプチぜんざい。甘くない。

あー、シアワセなランチタイムでした。

ちなみに場所はこちら。(ローカルすぎる説明カットw)



こんな小路を歩いてくるのが、首里だなーって感じで好きなのです。
私の実家近くにもクルマ絶対ムリ!という、こういう小路があるので、
なつかしい感じがするのだな。

首里 彩(いろどり)ごはん うない
那覇市首里汀良町1-32-1 1階
でんわ 098-988-9595





My favorite restaurant has just opened in Shuri!!
"Shuri Irodori Gohan UNAI" UNAI means female in Okinawan language.
Lunch set is 2300 yen (rice, soup, small dish, main dish,Rafte, small sweets)
Shinako-san's rafte is tender pork with tomato! this is so special, super delicious!!
This was amazing lunch.

You can come to UNAI through such as secret pathway.
There are some similar foot path in my hometown,Kure.
I felt like I'm home.
   
Posted by いのうえちず。 at 18:20Comments(0)おいしいもの

2014年08月09日

広島市の平和宣言

我が国のトップによるコピペを見習い、私もコピペを行なっております。

ちなみに、広島市による「平和宣言」は広島市公式サイトにて見ることができます。
これ、いいなぁ。

で、このサイトに出てた昭和22年の「平和宣言」がこちら。

本日、歴史的な原子爆弾投下2周年の記念日を迎え、われら広島市民は、いまこの広場に於て厳粛に平和祭の式典をあげ、われら市民の熱烈なる平和愛好の信念をひれきし、もって平和確立への決意を新たにしようと思う。

昭和20年8月6日は広島市民にとりまことに忘れることのできない日であった。この朝投下された世界最初の原子爆弾によって、わが広島市は一瞬にして潰滅に帰し、十数万の同胞はその尊き生命を失い、広島は暗黒の死の都と化した。しかしながらこれが戦争の継続を断念させ、不幸な戦を終結に導く要因となったことは不幸中の幸いであった。この意味に於て8月6日は世界平和を招来せしめる機縁を作ったものとして世界人類に記憶されなければならない。われらがこの日を記念して無限の苦悩を抱きつつ厳粛な平和祭を執行しようとするのはこのためである。けだし戦争の惨苦と罪悪とを最も深く体験し自覚する者のみが苦悩の極致として戦争を根本的に否定し、最も熱烈に平和を希求するものであるから。

又この恐るべき兵器は恒久平和の必然性と真実性を確認せしめる「思想革命」を招来せしめた。すなわちこれによって原子力をもって争う世界戦争は人類の破滅と文明の終末を意味するという真実を世界の人々に明白に認識せしめたからである。これこそ絶対平和の創造であり、新らしい人生と世界の誕生を物語るものでなくてはならない。われわれは、何か大事にあった場合深い反省と熟慮を加えることによって、ここから新らしい真理と道を発見し、新しい生活を営むことを知っている。しかりとすれば今われわれが為すべきことは全身全霊をあげて平和への道を邁進し、もって新らしい文明へのさきがけとなることでなければならない。

この地上より戦争の恐怖と罪悪とを抹殺して真実の平和を確立しよう。

永遠に戦争を放棄して世界平和の理想を地上に建設しよう。

ここに平和の塔の下、われらはかくの如く平和を宣言する。


1947年(昭和22年)8月6日


広島平和祭協会長・広島市長  浜 井 信 三

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2014年08月09日

1997年、橋本龍太郎首相あいさつ文

内閣総理大臣挨拶


 本日ここに、被爆五十二周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行されるに当たり、原子爆弾により尊い命を奪われた数多くの方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。そして、今なお原爆の後遺症に苦しんでおられる方々に対し、心からお見舞い申し上げます。また、廃虚の中から立ち上がり、今日の百十万人の人口を擁するこの広島を見事に築かれました市民の皆様の半世紀にわたる並々ならぬ御努力に対し、深い敬意を表するものであります。
 核兵器のない世界の実現は、人類史上唯一の被爆国である我が国の悲願であります。我が国は、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないという固い決意の下、日本国憲法を守り、非核三原則を堅持するとともに、現実的かつ着実な国際的努力による核兵器の廃絶と恒久平和の確立を全世界に訴えてまいりました。
 昨年から今年にかけての一年間は、核軍縮における歴史的な成果をあげた年であり、我が国が永年希求しておりました包括的核実験禁止条約が昨年九月の国連総会で採択されるに至りました。私は、その重要性を深く認識し、その署名式には自ら出席し、また、他国に先駆けて締結すべく、先の通常国会で御承認を頂いた次第であります。こうして我が国は、条約発効のために批准が必要とされている四十四カ国中で最初の締約国となりましたが、これが他国の条約締結の呼び水となることを期待するとともに、各国に同条約の早期締結を働きかけることにより、同条約の発効を早期に実現させたいと考えます。今後とも私は、核軍縮、核兵器の不拡散、更には、核兵器の全廃と戦争のない世界の実現に向けて一層の努力を重ねてまいります。核軍縮における次の課題は、核兵器生産のための核分裂性物質の生産禁止に関するいわゆるカットオフ条約の作成ですが、その条約交渉の早期開始に向け、積極的に努力してまいりたいと思います。
 また、被爆者の方々に対しましては、平成六年十二月に制定されました「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」に基づき、特別葬祭給付金の支給を始め、保健、医療、福祉にわたる総合的な被爆者援護施策の充実を図ってまいりましたが、今後とも高齢化の進行など被爆者の方々の実状を十分汲み取りながら、被爆者の方々に対する援護施策の充実に向けて誠心誠意努めてまいります。
 終わりに、本日の式典に臨み、平和への決意を新たにするとともに、亡くなられた方々の御冥福と、御遺族並びに被爆者の皆様の今後のご多幸を心からお祈りし、併せて参列者並びに広島市民の皆様の御健勝を祈念いたしまして、私のあいさつといたします。





 平成九年八月六日
  内閣総理大臣 橋本 龍太郎  
Posted by いのうえちず。 at 18:01Comments(0)

2014年08月09日

1999年、1998年、小渕首相あいさつ文

広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式
内 閣 総 理 大 臣 挨 拶

 本日ここに、被爆五十四周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われるに当たり、原子爆弾により尊い命を奪われた数多くの方々の御霊に対し、謹んで哀悼の意を捧げます。そして、今なお原爆の後遺症に苦しんでおられる方々に対し、心からお見舞い申し上げます。

 また、本年は、「広島平和記念都市建設法」の施行五十周年に当たります。原爆で破壊された廃墟の中から立ち上がり、今日、百十万人余の人口を擁する、中・四国地方の中枢都市を築き上げられた市民の皆様の御努力に対し、深く敬意を表します。

 人類史上唯一の被爆国である我が国は、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないという固い決意の下、日本国憲法を守り、非核三原則を堅持するとともに、核兵器のない世界と恒久平和の実現を訴え続けてまいりました。

 一方で、冷戦終結後の国際社会においては、ユーゴスラビアのコソボ紛争にみられるように、民族問題や宗教問題などを背景とする地域紛争が後をたたず、また大量破壊兵器を新たに獲得しようとの動きが見られるなど、世界の安全保障環境は厳しく、核兵器廃絶への道のりは依然として険しい状況にあります。

 こうした中で、我が国政府の提唱により発足した「核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」が先般報告書を取りまとめました。この中では、特に米ロに対し、新たな包括的核軍縮交渉の中で戦略核弾頭をまず千発まで削減すること、さらにその後、核兵器を保有する五ヶ国による核軍縮交渉を通じて「核廃絶の一歩手前」まで核を削減することなど、核廃絶への具体的道筋についての提言を、全世界に向けて行っております。東京フォーラムを共催された広島平和研究所、日本国際問題研究所の御尽力に対し、深く敬意を表します。日本国政府としましては、この提言を踏まえつつ、引き続き核不拡散体制を堅持・強化し、核兵器国の核軍縮の一層の進展により核のない世界を実現するため、今後とも積極的な役割を果たしてまいります。それが唯一の被爆国である我が国に課せられた使命であると考えます。 

 また、被爆者の方々に対しましては、平成六年十二月に制定されました「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」に基づき、保健、医療、福祉にわたる総合的な被爆者援護施策の充実を図ってまいりました。今後とも高齢化の進行など被爆者の方々の実情を十分汲み取りながら、被爆者の方々に対する援護施策の推進に向けて誠心誠意努めてまいります。また、今年度着工する広島原爆死没者追悼平和祈念館につきましては、原爆死没者の尊い犠牲を銘記するとともに、永遠の平和を祈念し、原爆の惨禍を全世界に伝えるための施設となるよう、努めてまいります。

 終わりに、本日の式典に臨み、平和への決意を新たにするとともに、亡くなられた方々の御冥福と、御遺族並びに被爆者の皆様の今後の御多幸を心からお祈りし、併せて参列者並びに広島市民の皆様の御健勝を祈念いたしまして、私のあいさつといたします。

平成十一年八月六日

内閣総理大臣 小渕 恵三



1998年のスピーチは以下の通り。  続きを読む
Posted by いのうえちず。 at 18:00Comments(0)

2014年08月09日

2000年、森首相のあいさつ文

広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式
内 閣 総 理 大 臣 挨 拶



本日ここに、被爆五十五周年広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われるに当たり、原子爆弾により尊い命を奪われた数多くの方々の御霊に対し、謹んで哀悼の意を捧げます。そして、今なお原子爆弾の後遺症に苦しんでおられる方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。

また、廃墟の中から立ち上がり、今日、百万人余の人口を擁する、この広島を築き上げられました市民の皆様のご努力に対し、深く敬意を表するものであります。

人類史上唯一の被爆国である我が国は、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないという固い決意の下、日本国憲法を守り、非核三原則を堅持するとともに、核兵器のない世界と恒久平和の実現を世界に訴え続けてまいりました。

東西冷戦が終焉した後、米ロ等核兵器国の核軍縮が大きく進展し、包括的核実験禁止条約が採択されるなど、大変勇気付けられる動きが見られました。然るにその後、核軍縮・不拡散を巡る国際情勢は厳しくなり、新たに核実験に踏み切る国が出現するなど、核不拡散体制は新たな挑戦をつきつけられ、核兵器廃絶への道のりは依然として厳しい状況にあります。こうした中、去る五月にニューヨークの国連本部で開催された核兵器不拡散条約運用検討会議において、核軍縮及び核不拡散のため今後とるべき実際的な措置が盛り込まれた最終文書が採択されました。これは核不拡散体制を堅持・強化するとともに、核軍縮を一層推進していく上で、大いに歓迎すべきことであります。会議においては、我が国も、包括的核実験禁止条約の早期発効と発効までの核実験モラトリアムや、カットオフ条約の交渉の早期開始、第二次戦略兵器削減条約の早期発効とその完全な実施といった内容の「八項目提案」を積極的に提出し、その成功に大きく貢献しました。更に先般の九州・沖縄サミットにおいても、我が国は議長国として核兵器不拡散条約運用検討会議の成果に基づき、核軍縮・不拡散に向けた取組を促進することでG8の合意形成に尽力し、沖縄から世界に向けて明るく力強い平和へのメッセージを発出したところです。

我が国政府は、今後とも国際社会の先頭に立ち、近い将来に核のない世界を実現すするとともに、全ての人々がより安定した世界に生きられるよう、今後とも全力で取り組んでまいります。それが世界で唯一の被爆国である我が国に与えられた使命であると考えます。

また、被爆者の方々に対しましては、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」に基づき、保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護施策の充実を図ってまいりましたが、今後とも、高齢化の進む被爆者の方々の実状を十分酌み取りながら、被爆者の方々に対する援護施策の推進に努めてまいります。また、現在、建設を進めている国立広島原爆死没者追悼平和祈念館につきましては、原子爆弾による死没者の方々の尊い犠牲を銘記するとともに、永遠の平和を祈念し、原子爆弾の惨禍を全世界に伝えるための施設となるよう努めてまいります。

終わりに、本日の式典に臨み、平和への決意を新たにするとともに、亡くなられた方々の御冥福と、御遺族並びに被爆者の皆様の今後の御多幸を心からお祈りし、併せて参列者並びに広島市民の皆様の御健勝を祈念いたしまして、私のあいさつといたします。

      平成十二年八月六日

                              内閣総理大臣     森  喜 朗



文字量はあるけど内容は大したことない印象(笑)。  
Posted by いのうえちず。 at 18:00Comments(0)

2014年08月09日

2006~2001年、小泉首相

広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式

内閣総理大臣挨拶



 今から六十一年前の今日、原子爆弾の投下により、十数万ともいわれる尊い命が一瞬にして失われ、この広島の地は、廃墟と化しました。

 本日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に当たり、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 また、今なお被爆の後遺症に苦しんでいる方々に、心からお見舞い申し上げます。

 政府は、被爆者の方々に対して、これまで保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護施策を充実させてきました。昨年秋からは、在外の被爆者の方々が、我が国の在外公館を通じて手当ての申請ができるよう制度改正を行ったところです。今後とも、被爆者の方々の実情を踏まえた諸施策を誠心誠意推進してまいります。

 広島は、焦土から立ち上がり、国際平和文化都市として、大きく成長しています。今日まで、広島の復興と発展に尽力された多くの皆様に心から敬意を表します。

 私は内閣総理大臣として、平成十三年以来、過去五回ずつ広島と長崎の両方の犠牲者に対する慰霊・平和祈念式典に参列してまいりました。我が国は人類史上唯一の被爆国として、その経験を国際社会に語り継いでいく責任があります。

 広島、長崎の悲劇は、いずこにおいても再び繰り返されてはならないとの決意の下、我が国は、戦後六十一年の間、不戦の誓いを体現し実行してきました。

 私は、ここ広島において、本日の式典に臨み、犠牲者の御霊と広島市民の皆様の前で、今後とも、憲法の平和条項を遵守し、非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立ち続けることを改めてお誓い申し上げます。

 終わりに、犠牲となった方々のご冥福と被爆者並びにご遺族の今後のご多幸、そして広島市の一層の発展をお祈り申し上げます。


平成十八年八月六日
内閣総理大臣 小泉純一郎



み、みじかっ!

以下、2005年以前のスピーチもふり返ってみましょう。
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Posted by いのうえちず。 at 17:59Comments(0)

2014年08月09日

2007年、安倍首相あいさつ文

おなかいたい病気が治る前、安倍首相がどんなスピーチをしたか。



広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式

内閣総理大臣挨拶


 本日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に当たり、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。また、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞い申し上げます。

 広島は、焦土から立ち上がり、国際平和文化都市として、大きく成長しました。今日まで、広島の復興と発展に尽力された多くの皆様に心から敬意を表します。

 今から六十二年前の今日、原子爆弾がこの地に投下されました。広島の広範な地域で十数万ともいわれる尊い命が一瞬にして奪われ、多くの方々が傷つき、今も残る耐え難い障害に苦悶されています。

 七万戸に及ぶ建物が破壊され、市民の財産の大半が灰燼に帰するなど、ここ広島の地は廃墟と化しました。

 我が国は、戦後六十二年の間、ただひたぶるに国際平和への途を歩んでまいりました。広島、長崎の悲劇は、この地球上のいかなる地においても再び繰り返してはなりません。我が国は、人類史上唯一の被爆国として、この悲惨な経験を国際社会に語り継いでいく責任があるのです。

 私は、犠牲者の御霊と広島市民の皆様の前で、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないとの決意をより一層強固なものとしました。今後とも、憲法の規定を遵守し、国際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持していくことを改めてお誓い申し上げます。

 また、国連総会への核軍縮決議案の提出などを通じて、国際社会の先頭に立ち、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 政府は、被爆者の方々に対して、これまで保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護施策を充実させてきました。本年四月からは、原爆特別養護ホーム「矢野おりづる園」を新たに開設したところです。今後とも、被爆者の方々の切実な声に真摯に耳を傾け、諸施策を誠心誠意推進してまいります。

 終わりに、犠牲となった方々の御冥福と、被爆者並びに御遺族の皆様の今後の御多幸、そして広島市の一層の発展をお祈り申し上げます。

平成十九年八月六日
内閣総理大臣 安倍晋三



今となってみれば、「憲法の規定を遵守し」の一文が虚しく響きますな。  
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2014年08月09日

2008年、福田首相あいさつ文

広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式
内閣総理大臣挨拶

 広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に当たり、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。

 六十三年前、幾万の尊い命と共に焦土と化した広島は、今や我が国有数の大都市に発展するとともに、国際的にも平和都市として名誉ある地位を占めています。私は、これもひとえに市民の皆様方が、廃墟の中から立ち上がり、街を復興するにとどまらず、被爆地として、平和の尊さを世界中に訴える努力を続けてこられた賜と考えます。

   国としても、唯一の被爆国として、広島、長崎の悲劇を二度と繰り返してはならないと堅く決意し、戦後一貫して国際平和の途を歩んでまいりました。

 広島は平和の象徴(シンボル)です。昨年から日本とアジアの青年たちが「広島平和構築人材育成センター」に集い、平和の大切さを実感しながら国際平和協力活動について学ぶ研修を始めています。

 平和で安定した国際社会は、我が国の安全と繁栄にとってもかけがえのない財産であり、これを守り育てるためにも、我が国は「平和協力国家」として、国際社会において責任ある役割を果たしていかなくてはなりません。先の北海道洞爺湖サミットのG8首脳宣言では、初めて、現在進行中の核兵器削減を歓迎し、すべての核兵器国に透明な形での核兵器削減を求めました。

 そして、本日、ここ広島の地で、改めて我が国が、今後非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申し上げます。

 また、被爆により苦しんでおられる方々には、保健、医療並びに福祉にわたる総合的な援護策を実施してまいります。本年三月には、原爆症認定の新たな方針を策定し、できる限り多くの方を認定するよう努めています。さらに、六月には、在外被爆者の方々の被爆者健康手帳の取得を容易にするための改正被爆者援護法が成立しました。今後とも、苦しんでおられる方を一人でも多く援護できるよう取り組んでまいります。

   結びに当たりまして、犠牲となられた方々の御冥福と、被爆された方々並びに御遺族の皆様の今後の御多幸、そして広島市の一層の発展を心より祈念申し上げ、私のあいさつといたします。


平成二十年八月六日
内閣総理大臣 福田康夫

  
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