2006年06月06日
神人と行く慰霊の旅 4
いよいよ、最初に見つけた、見晴らしのいい場所へ着きました。
私は内心、とてもワクワクしていました。
きっと、いい結果が出るに違いない。そう確信していたのです。
拝みの場所を整え、いよいよ「メインイベント」が始まりました。
私は内心、とてもワクワクしていました。
きっと、いい結果が出るに違いない。そう確信していたのです。
拝みの場所を整え、いよいよ「メインイベント」が始まりました。
祈りの言葉は、最初は定型文で始まりました。
神道の祝詞で言えば、「たかまがはらにかむづまります…」で始まる、
祓詞(はらえことば)みたいなものかなと思いました。
それは、八百万の神に、まずは口上を述べ、仁義を切るような内容です。
拝みをするおばさんは、さまざまな神に祈りの言葉を捧げました。
途切れ途切れに私にも聞き取れるウチナーグチが混ざっていました。
天の神、風の神、その土地の神々にご挨拶をしているようでした。
道をあげることをお願いいたしますと、
Sさんのお父さんの魂を連れて帰る許可をお願いしているように聞こえました。
ウチナーの国もとは本島から、サイパン・テニアンまで来ました。
元は那覇市鏡水(空港の近く)にいて、戦世に南洋テニアンまで来たYさん。
今はSとなっている、Y家の長男ですよ。
どうやら、誰かにSさんのことを説明しているみたい。
…神様に?Sさんのお父さんに?
あ。
ここで私は初めて悟ったのです。
そうか、この人はユタさんだったんだ!
だから誰かと交信して、Sさんのことを説明してるんだ。
これまで3箇所では定型文の祈りを捧げているように聞こえたので、
誰かアマチュアの、拝みができる親族かなーと思い込んでいました。
まさかプロのユタさんを、Sさんたちが連れて来ているとは思わなかった。
それで合点がいきました。
このおばさんが、なぜか拝みをする場所を「ここ!」とピンポイントで決めていたこと。
私たちが「案内しましょう」と申し出た時に「そうしよう」と強く意思表示をしたこと。
Sさん一行の中で、常に主導権を握っていたこと。
見ると、ユタさんは涙を流していました。
ちえこちゃんも、私も、なぜか泣いていました。
私は、自分の気持ちが洗われていくような気がしました。
Sさんたちは、お父さんの魂を救うためにテニアンに来た。
それは決して、「拝みが足りなくて祟りがあるから」という発想ではない。
行方不明の家族を捜索するのと同じように、
死んだお父さんを思い、ウチナーへと連れ帰ってあげたいという
純粋な思いで、今、こうしてウートートーしているんだ。
その純粋さに、心が動かされたのです。
あなた様の、こどもです。
確かに、あなた様のこどもです。
今はSと名乗っています。
流れるように、チャントのように一定のリズムを刻んで続いていた祈りの言葉が、
途切れそうになりました。
ユタさんも懸命に祈りを捧げているのだということが、切ないほどに伝わってきました。
ユタさんは、Sさんのお父さんに、
「あなたの息子が来たのですよ」と言っていたのでした。
神道の祝詞で言えば、「たかまがはらにかむづまります…」で始まる、
祓詞(はらえことば)みたいなものかなと思いました。
それは、八百万の神に、まずは口上を述べ、仁義を切るような内容です。
拝みをするおばさんは、さまざまな神に祈りの言葉を捧げました。
途切れ途切れに私にも聞き取れるウチナーグチが混ざっていました。
天の神、風の神、その土地の神々にご挨拶をしているようでした。
道をあげることをお願いいたしますと、
Sさんのお父さんの魂を連れて帰る許可をお願いしているように聞こえました。
ウチナーの国もとは本島から、サイパン・テニアンまで来ました。
元は那覇市鏡水(空港の近く)にいて、戦世に南洋テニアンまで来たYさん。
今はSとなっている、Y家の長男ですよ。
どうやら、誰かにSさんのことを説明しているみたい。
…神様に?Sさんのお父さんに?
あ。
ここで私は初めて悟ったのです。
そうか、この人はユタさんだったんだ!
だから誰かと交信して、Sさんのことを説明してるんだ。
これまで3箇所では定型文の祈りを捧げているように聞こえたので、
誰かアマチュアの、拝みができる親族かなーと思い込んでいました。
まさかプロのユタさんを、Sさんたちが連れて来ているとは思わなかった。
それで合点がいきました。
このおばさんが、なぜか拝みをする場所を「ここ!」とピンポイントで決めていたこと。
私たちが「案内しましょう」と申し出た時に「そうしよう」と強く意思表示をしたこと。
Sさん一行の中で、常に主導権を握っていたこと。
見ると、ユタさんは涙を流していました。
ちえこちゃんも、私も、なぜか泣いていました。
私は、自分の気持ちが洗われていくような気がしました。
Sさんたちは、お父さんの魂を救うためにテニアンに来た。
それは決して、「拝みが足りなくて祟りがあるから」という発想ではない。
行方不明の家族を捜索するのと同じように、
死んだお父さんを思い、ウチナーへと連れ帰ってあげたいという
純粋な思いで、今、こうしてウートートーしているんだ。
その純粋さに、心が動かされたのです。
あなた様の、こどもです。
確かに、あなた様のこどもです。
今はSと名乗っています。
流れるように、チャントのように一定のリズムを刻んで続いていた祈りの言葉が、
途切れそうになりました。
ユタさんも懸命に祈りを捧げているのだということが、切ないほどに伝わってきました。
ユタさんは、Sさんのお父さんに、
「あなたの息子が来たのですよ」と言っていたのでした。
Posted by いのうえちず。 at 13:33
│記憶の中のリトルオキナワ
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この記事へのコメント
この連載すごい!
なんだか、ちょっとした連作ミステリみたいに、ぐいぐい引き込まれて読みました。
現実はときに小説以上にドラマチックですね~!
なんだか、ちょっとした連作ミステリみたいに、ぐいぐい引き込まれて読みました。
現実はときに小説以上にドラマチックですね~!
Posted by よーかい at 2006年06月06日 15:07
ふっふっふ。
小説よりもドラマチックなことが、
現実では往々にして起きるものですよ。
平凡な人生なんて、一つもない。
小説よりもドラマチックなことが、
現実では往々にして起きるものですよ。
平凡な人生なんて、一つもない。
Posted by ちず。 at 2006年06月06日 18:29
そうか・・・魂が帰りたがっているのが
わかったのね・・・(涙)
わかったのね・・・(涙)
Posted by 南島中毒 at 2006年06月06日 22:51