2007年12月15日
敗戦国ニッポンの記録
敗戦国ニッポンの記録 半藤一利・編著 アーカイブス出版
書店で手に取り、「ひゃー♪」と即買い。だからビンボーになるんだよう。
アメリカ公文書館に保存されている膨大な量の写真の中から、
いい雰囲気のものがセレクトされた写真集です。
基本的には記録写真ではあるんだけど、撮り手のセンスが出るもんねぇ。
書店で手に取り、「ひゃー♪」と即買い。だからビンボーになるんだよう。
アメリカ公文書館に保存されている膨大な量の写真の中から、
いい雰囲気のものがセレクトされた写真集です。
基本的には記録写真ではあるんだけど、撮り手のセンスが出るもんねぇ。
キャプション(写真につく解説文)も入ってるんだけど、
ちょっと主観的すぎないか?ってツッコミどころもぼちぼち。
「このキャプションのエビデンスは?」と聞きたくなるよ。
もちろん、主観は主観でいいんだけどさー。
機会があったら、書店でパラ見するか、買うかしてみてください。
駄菓子菓子、これはダメだろうと思ったキャプション。
野戦病院の写真に対し、「TOKUNA SHIMAとあるが徳之島のことだろう。」って。
ここまではいいよ。問題は次。
「野戦病院の内部と看護婦」とされる写真の解説。
手前に横たわる患者らしき人、奥に4人の看護婦?が4人並んだ写真です。
徳之島の野戦病院の看護婦たちとある。しかし、看護婦といっても当時は
学徒動員のひめゆり部隊の女子学生が主力だったという。
(敗戦国ニッポンの記録 半藤一利・編著 アーカイブス出版 P90 キャプションより引用)
…。
…あのさぁ。
…仮にも、こういう写真集なんだから、ちゃんと調べてキャプション書こうよ。
徳之島にひめゆりがいるかよ。しかも「部隊」だって。
写真そのものには、すごくチカラがあるだけに、このキャプションにはがっかりしました。
知らない人は「学徒動員された女子学生は全員ひめゆり」って思い込んじゃうよ。
白梅は?なごらんは?
ちなみに、この看護婦さんたちは白衣を着ていますが、
これは日赤のユニフォームじゃないのかな~。
コートタイプのロングワンピです。
徳之島では、女子学徒に白衣を着せる余裕なんて、あったのかな。
まあキャプションのことはさておき、写真はどれもいいです!
セレクトのセンスがいいんだろうなと思いました。
ちょっと主観的すぎないか?ってツッコミどころもぼちぼち。
「このキャプションのエビデンスは?」と聞きたくなるよ。
もちろん、主観は主観でいいんだけどさー。
機会があったら、書店でパラ見するか、買うかしてみてください。
駄菓子菓子、これはダメだろうと思ったキャプション。
野戦病院の写真に対し、「TOKUNA SHIMAとあるが徳之島のことだろう。」って。
ここまではいいよ。問題は次。
「野戦病院の内部と看護婦」とされる写真の解説。
手前に横たわる患者らしき人、奥に4人の看護婦?が4人並んだ写真です。
徳之島の野戦病院の看護婦たちとある。しかし、看護婦といっても当時は
学徒動員のひめゆり部隊の女子学生が主力だったという。
(敗戦国ニッポンの記録 半藤一利・編著 アーカイブス出版 P90 キャプションより引用)
…。
…あのさぁ。
…仮にも、こういう写真集なんだから、ちゃんと調べてキャプション書こうよ。
徳之島にひめゆりがいるかよ。しかも「部隊」だって。
写真そのものには、すごくチカラがあるだけに、このキャプションにはがっかりしました。
知らない人は「学徒動員された女子学生は全員ひめゆり」って思い込んじゃうよ。
白梅は?なごらんは?
ちなみに、この看護婦さんたちは白衣を着ていますが、
これは日赤のユニフォームじゃないのかな~。
コートタイプのロングワンピです。
徳之島では、女子学徒に白衣を着せる余裕なんて、あったのかな。
まあキャプションのことはさておき、写真はどれもいいです!
セレクトのセンスがいいんだろうなと思いました。
Posted by いのうえちず。 at 12:00
この記事へのコメント
日赤ナースの制服が映った写真をよーく見てみました。
どうもデザインが違うみたい。
上の本に載ってる写真の白衣は、
ドクターズコートの前を閉じただけのようにも見える。
当時の記録写真とされる写真は、アメリカによる「やらせ写真」も多かったし、
仮にこの写真が「やらせ」だったとしても、別に驚くには値しません。
手前に寝ている患者らしき人、妙に顔がキレイだったり、
肉づきが良かったりするから、あるいは健康な人が患者役で横たわってるだけかもしれないな。
↑こういう推理めいたことこそ、主観なわけですね。
だからこそ、検証が必要なわけだ。
今回、この本を見て、たとえキャプションひとつであっても、
きちんと検証をしなければならないと実感しました。
特に、ウチら戦後生まれの人間がこういうものを扱うときには、
慎重にしなくちゃいけない。当時のことを知らないんだから。
どうもデザインが違うみたい。
上の本に載ってる写真の白衣は、
ドクターズコートの前を閉じただけのようにも見える。
当時の記録写真とされる写真は、アメリカによる「やらせ写真」も多かったし、
仮にこの写真が「やらせ」だったとしても、別に驚くには値しません。
手前に寝ている患者らしき人、妙に顔がキレイだったり、
肉づきが良かったりするから、あるいは健康な人が患者役で横たわってるだけかもしれないな。
↑こういう推理めいたことこそ、主観なわけですね。
だからこそ、検証が必要なわけだ。
今回、この本を見て、たとえキャプションひとつであっても、
きちんと検証をしなければならないと実感しました。
特に、ウチら戦後生まれの人間がこういうものを扱うときには、
慎重にしなくちゃいけない。当時のことを知らないんだから。
Posted by いのうえちず。 at 2007年12月15日 12:06