今日は、テニアンのチューロキャンプでお父さんが敗残兵に殺されたYさんに電話をしました。
(Yさんご自身は地上戦の前にテニアンから日本に引き揚げ)
「ロタからテニアンに引っ越して、テニアンでは沖縄の人にいじめられましたよ」
ホントですか!?
「だって、沖縄の人が7割だからね。僕が本土の人間だっていうんで。
遊ぶのは遊んでくれたけどね、この野郎、いじめやがってって思ってたよ(笑)」
そんな話、初めて聞きましたよ~。
私、沖縄の人ばかり取材してますから。
…面白いなぁ。
わがボス宜野座会長が、「テニアンでは沖縄人差別はなかったよ」って言うのは、
そういうことかもね。会長はパラオ中に進学するためにシマを離れましたから、
その当時のテニアン小学校の雰囲気とか、よくご存知なわけで。
今の子のいじめは陰湿だ、あんないじめは昔はなかったってよく言うけどさ、
昔は「片親」「貧乏」のほかに、沖縄とか朝鮮とか出身地によるいじめもあったし、
大人になってからだって公然と差別する人はいたわけで。
どっちのほうが性質が悪いか、民度が低いかなって思う。
そもそも、出身地がどことか、自分の努力ではどうしようもない問題じゃん。
それで子どもの時はいじめ、大人になってからも差別ってどうなの。
そこ、あんましつっこんでる人いないけどさ。
そして、Yさんは専習学校のお兄さんたちに、よく遊んでもらったそうです。
当時、16-17だったお兄さんたちは、近所の子どもをかわいがってたみたいで、
近所の子どもたちと一緒に写ってる写真が残っています。
軍隊式の教育が良いとは決して思わないけど、良い面も確かにあっただろうな。