無医島に、お医者さんを呼ぶ3

いのうえちず。

2005年11月20日 12:31

さて、医師本人が診療報酬は要らないよ、ボランティアだよ、とは言っても、
それだけで診療所は再開できません。いろんなアイテムも必要です。
薬も要る、医療器具も要る。どこにオーダーして、誰が運ぶのか。
医療事故に備えての保険も必要。とにかく雑多で実務的なことがいっぱいある。
町立診療所なんだから、町の仕事だろうと思うんですけどねぇ。

そんな中、八重山観光フェリー㈱が「お医者さんとスタッフの運賃を無償にします」
と、申し出てくれたそうです。いやー、ええ話や。
11月5日の診療再開は、諸々の調整が間に合わず、
前日になって「延期」が発表されました。
1週間の延期で、12日再開の予定だったそうです。
ところが、これも延期。
白紙撤回もあり得ると関係者は言います。

白紙撤回。。。。

ボランティアを申し出た医師ふたりの厚意を、
役場のモタモタで無にしていいの?困るのは誰?

黒島診療所の行方がどうなるのか、とても気になります。
今後も、そこで暮らす人たちや関係者の、機転や厚意に、
行政がおんぶにだっこでいるつもりなんでしょうかね。
竹富島に来てくれた医師のような、篤志家を待つんでしょうかね。
いつ、そんな篤志家が現れるのかしら。
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