ヒロシマ・オキナワ 記憶の継承を考える

いのうえちず。

2012年01月05日 09:00

ははー、ブログの更新はサボってたけど、そりゃ忙しかったわけだ。
2月は、こんなイベントもありました。

広島経済大学岡本ゼミが来て歩く、恒例の「オキナワを歩く」の日程内で、
沖縄大学壕プロジェクト(波平エリ子先生)と、沖国大のスマイライフと、
琉大のピースナウ!沖縄の皆さんと、「青春を語る会」の皆さんとで、
記憶の継承について考えるシンポ。「ヒロシマ・オキナワ 記憶の継承を考える」


(全然関係ないけど、Pースナウってググったら、
 そういうアパレルブランドがあると知り、ビックリした~。
 いや、別にいいんだけど、ブランド名を決める時って、
 他に類似した団体名とかないかって調べないのかなと思って)




コーディネーターは私じゃ。

壕プロのみんな、県庁壕の案内からシンポの司会進行まで、
少ない人数で本当によくがんばってくれました。
この「記憶の継承」というのは、
わが南洋群島帰還者会でも2011年はよく出たキーワードだったなぁ。
momotoでも、これをしょっちゅう意識する。

いま、聞いておかないと、いずれ消えてしまう記憶。
次の世代へと継承するために、記録しておきたい記憶。

人間の記憶は、時としてウソをつくけれど、
記憶の中にある事実も、真実もあるわけで、
公になる記録には残らない記憶も、想いも、
前の世代から手渡されたものを、次の人に伝えたいと私は思う。

沖縄戦の記憶というのは、その最たるものなんだな。
(私個人の中では南洋が一番だけど、同じくらい沖縄も大切で、学びたいと思う)



ポーランド大使館のラデックさん。
彼は『カティンの森』の話をしてくれて、この日の夜、
バー&ギャラリー「土」で映画の上映会もやったね。
私は不勉強で「カティンの森」事件については全然知らなかった。
でも、ソ連とドイツ、二つの大国のハザマで揺れて、
一時的とはいえ世界地図から消えたポーランドの歴史って、
どこか沖縄と重なる部分もあって、いろいろ勉強になりました。

琉球処分とか廃藩置県っていうけど、ひとつの国が消えて、
隣国に併合されるって、やっぱこわい事態だよなぁ。
日本が中国になるとか、やだもん。

いやいや、話がそれましたな。



(人遣いの荒い)岡本先生。
8月には「女子学徒たちのウムイ展」をやるということになるわけですが、
この時点では、そんなこと思いもよりませんでしたよ。



エリ子先生。この人の話もめっちゃ面白い。大好き。



中山キクさんの後姿。

…キクさんはおそろしくエネルギッシュな女性。
沖縄戦を語り継ぐ女子学徒有志の会「青春を語る会」をひっぱってきたのは、
この人の情熱だと思いますわ。

私自身、時々他人さまから「エネルギッシュ」とか「パワフル」とか言われますけど、
そりゃあんた、ホントにエネルギッシュとかパワフルっていうのはね、
キクさんみたいな人を指すコトバですよ。
そういう人をご存知ないから、私ごときにそういうコトバを使うんでしょう。
キクさんが球場のナイター照明なら、私は60wの電球程度です。
それぐらい、強烈な人です。だけどトークはソフトで女性らしいんだよね~。

そして今年も2月に岡本ゼミが来沖します。んんんんん、どうなるかなぁ。
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