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いのうえちず。
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文筆家もしくは、がちまやバカライター。座右の銘「愛と誠と肝心(ちむぐくる)」を小脇に抱え、人生街道をフルスロットルで驀進中。
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2008年05月09日

旅行説明会

昨日は、南洋群島帰還者会の慰霊墓参旅行の説明会でした。
会長にも来るように言われていたし、
言われなくても行く気だったし、
Mタンメーにいたっては来るのが当然って感じ(笑)。
まあ、沖縄にいるなら、行かないわけにはいかないでしょ。

戦後、初めて南洋に行く人が3分の1くらい。
引き揚げの時はまだ小さくてシマでの記憶がほとんどない人、
親が南洋帰りで、自分はこれまで関心を持ってこなかったけど、
定年退職して時間ができたので初めて行く人など。
質疑応答タイムでは、いろいろな話が出ました。
質問者「兄が南洋興発会社に勤めていたので、南洋興発のあったところへ行きたいです」
回答Iさん「興発と言っても…工場?鉄道?」
質問者「いや、南洋興発に勤めていました」
回答Iさん「…興発と言っても色々ですからね。どこへ行きたいですか?チャランカ?」
質問者「とにかく南洋興発のあったところへ」
回答Iさん「うーん、チャランカでいいですか?チャランカなら私が案内しますよ」


まだ説明会が始まる前、国際旅行社の人と私とAさんでちょっとゆんたく(おしゃべり)していたら…
Aさん「私は戦争にならない前に、小さい時に引き揚げたので全然覚えてないんです。
    父は南洋で亡くなりました。どこで死んだかわかりますか?」
旅行社「シマは?サイパンでしたか?テニアンでしたか?」
Aさん「わかりません」
旅行社「うーん、わからないとねぇ…」
Aさん「こっちに来ればわかると聞いたんですが」
ちず「うーん、他に手がかりは?」
Aさん「礎(平和の礎のこと)へ行けばわかりますかね?」
ちず「刻銘されていれば、戦没した場所はわかりますが…」
Aさん「サイパンもテニアンも、両方ウートートー(拝むこと)すれば大丈夫ですよね?」
旅行社・ちず「他に手がかりがあればねぇ…」
Aさん「父は菊地商店に勤めていたそうです」
回答Nさん「菊地商店!?北ガラパンにありましたよ」
(一瞬、色めきたつ)
会長「菊地商店?テニアンにも何件が菊地商店はありましたよ」
ちず「うー、八丈の名前ですもんねぇ。。。たくさん菊地さんはいたはず。。。
  菊地商店はどんな店だったとか、もうちょっと情報がないですかねぇ」
Aさん「さぁ、とにかく菊地商店だったとしか…」
ちず「ご家族の中に、戦後に引き揚げた方はいらっしゃいませんか?
 そしたら捕虜名簿から捜せると思うんですが…」
Aさん「私たちは戦争前に引き揚げたから、捕虜になった人はいません」
一同「うーん…」
回答Nさん「●●さんが菊地商店に勤めていたはずだから、
  お父さんを知っているかどうか、聞いてみましょうね」

むー。何とか手がかりが見つかるといいけどねぇ。。。。

テニアンでは「カロリナス8班の屋敷跡に行きたい」という女性が。

ちず「…カロリナスに8班もありましたっけ!?」
Mタンメー「僕も聞いたことないなぁ。だー、N君に聞いてみよう。彼はカロリナスだから」
(と、電話をする)
Mタンメー「カロリナスに詳しいSさんという人に聞いてみるって。電話を待とう」
(数分後、電話がかかってくる)
Mタンメー「最初他の班にいたTさんが、農場主任とケンカして、
 一人で新しい班を作ることになって、その後、8班は人が増えたって」
ちず「うっわー!面白い!でも8班ってどの辺ですかねぇ?」
Mタンメー「ライオン岩に近い辺りらしいよ」
ちず「あっちのほうになるんですかぁ。。。ってことは、もう道がなくて、
 屋敷跡にも入れないかもしれませんよ」
Mタンメー「(手書きの地図を広げる)ここが今の慰霊碑、ここが今、観光地になっているガマ、
 ここが住吉神社…、こっちに道があるはずなんだがなぁ」
ちず(む。住吉神社、去年行ったなぁ。テニアン神社って嘘の看板が立ってたよ。
   右翼の輩が新しいお社をつけてて、なんかムカついたよなぁ。あれ。
   神社の再興を気取るんだったら、ちゃんと位置関係と由来くらい検証しろよ。
   それもできないなら、余計なことしてんじゃねぇぞ、バカ右翼め!)

この人は、もうちょっと聞き込みを続けたら、どうにかできそう。
おそるべし、南洋帰りネットワーク!

…そうか。役員の人たちは、もう39年もこういうことを続けてきたんだな。
ただ、今回は規模が縮小しているし、サイパン北部担当のKさんは来られないし、
テニアンも昔のことがハッキリとわかる人は少なくて…

気は心だから、慰霊碑にウートートーするだけでもいいんだろうけど、
そりゃ家族が亡くなった場所へ行きたいとか、自宅があった所を捜したいとか、
みんな色々な思いを抱えて行くんだよねぇ。。。
私は話を聞かせてもらうというメリットをもらうだけでなく、
この人たちのお役に立たなくてはいけないな。
動けるところでは動く。レンタカーの運転手をするとかさ。
でも、一番いいのは、「書く」ことで貢献することだ。
がんばらなくちゃ。




Posted by いのうえちず。 at 09:34│Comments(0)TrackBack(0)沖縄

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