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文筆家もしくは、がちまやバカライター。座右の銘「愛と誠と肝心(ちむぐくる)」を小脇に抱え、人生街道をフルスロットルで驀進中。
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2008年04月15日

今日のキュン

さて、次号沖スタの話題。

ご好評いただいております連載
「語り継がれるべきもの~こども達が描く戦世~」では、
次回、慶良間で戦争体験を聞く取材を考えているですよ。

で、座間味のある助っ人さまに電話した。

座間味は取材がずいぶん入って、荒らされてるから、
戦争体験者も話すのがいやんなっちゃってるんだって。

…確かに。例の教科書問題から県民集会の前後まで、
考えてみればすごい露出量だったもんね。
テレビならキー局の取材に、地方局がボチボチ、各独立系プロダクション、それに地元局でしょ。
新聞も朝・読・毎、日経に各地方紙、それから地元二紙。
加えて雑誌もネットも、となれば、取材の回数だけでも…。

1ヶ月の間に、10回も20回も同じことを話してりゃ、
誰だってイヤになるよ、そりゃ。
入れ替わり立ち替わり、いろんなナイチャーが来てありんくりん同じことを質問する。
助っ人さまは思わず「荒らされてる」ってコトバが口をついて出たんだと思うけどさ。

いくら「語り継いでいかねば!」と使命感があったとしても、
内容も内容だし、消耗するはず。

レイプされた被害者が警察に届け出る。
まるで取り調べされるみたいに、被害の状況を何度も話すことで、
さらに傷つくことを「セカンド・レイプ」といいますが、
トラウマに何度も触れられる状況というのも、相当つらいはず。

なんだか、キュンとした。

その時、私の脳裏に浮かんだもの。
神の浜展望台から眺めた、キラキラの海。
港のクジラ。
校庭の木陰、休み時間に遊ぶこどもたち。
紫外線で深く刻まれたシワやシミのある顔や手。
くっきりした二重まぶたと、濃いまつげに囲まれた目に浮かぶ涙。
60年以上経っても決して癒されない想い。
夜になると聞こえる、ダイバーやら観光客やらのにぎやかに飲む声。
民宿と、一般民家とのギャップを感じる、
港から役場の横を通って山のほうへと通り抜ける、夜の道。

いまさらだけど、戦争のことを聞くというのは、
時と場合とやり方によっては、相手の心へ土足で入り込んでいくのと同じ。
ウチら、取材をする側は常にそのことを忘れてはいかんとです。

大事な話を、聞かせてもらってるんだもんね。

結果的に、私に語ってよかったと思ってもらえるような原稿にしなくては。



して考えると、ひめゆりのおばちゃん達のやってることって、
ものすごく偉大な金字塔なのだなあと、改めて実感しました。

語り続ける。

これもまた魂の修行であるはず。

ああ、今日もなんだか勉強になったなぁ。ありがたい。




Posted by いのうえちず。 at 18:49│Comments(7)TrackBack(0)沖縄

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この記事へのコメント
同じことを何回も話さずに済む方法ってないのかね~
質問箱を作って、まとめて聞くとか。

そりゃインタビュアーによってビミョーに内容が変わるとは思うけど、
真実を語る部分だけは1回で済ませてあげたいような。
聞きたいっていうエゴで傷つけてる気がするし。
Posted by 南島中毒 at 2008年04月15日 23:29
各社、違うスケジュールで動いているからな~。
テレビの場合は撮りたい絵柄も各社で違うわけで。

同じ人でも、質問者や質問の内容、
その日のコンディションによって、
違う話が出てきたりもするし。

なかなか難しいよねぇ。

宮内庁みたいに代表質問にして、
役所が用意した映像や画像だけ使うっていうのも、
味気ないもんだよ。

でも、いい方法があるといいなあ。

とか言いながら、やっぱり私もあきらめないわけですが。
Posted by ちず at 2008年04月15日 23:36
だーるねぇ。味気なくなったら本末転倒。

さっき報道ステーションで取り上げてたよ。
教科書問題絡み。
阿嘉島に特攻隊で行ってた日本軍兵士の証言。

時間は短かったけど、ズンと来た。
Posted by 南島中毒 at 2008年04月16日 23:31
後半かなぁ。
マルレ?を隠してたガマのところから見た。

裁判では隊長の命令が本当にあったかどうかが争点だと思うけど、
戦争中の状況ってうちら戦後生まれにはピンとこない部分があるでしょ?
手榴弾をはじめとする武器の管理は誰がしてたのかとか。
「忠魂碑の前に集合」と聞いたら、どんな意味を持つか、とか。

今日は通信隊長が「責任を感じる」って話をしてたけど、
むしろ潔くて好感が持てた。
あの人も「玉砕電報を打ちますよ」って確認したって話だったけど、
その状況って、「自決しろ」っていう内容の命令を一字一句正確に発令したかどうか、もはやわからんだろうって感じ。
命令を受けて玉砕電報を打つんじゃなくて、
「もうすぐ命令が下るはず」という推測と暗黙の了解で、
すでに部下は動いてたってことじゃん。
軍と民は一心同体と思っていた民間人だって似たようなもんでしょ。

その状況を「隊長は言ってない。あいつらは自発的に自決したんだから、隊長には責任はない」って言うのは、どうなんだろうかと。

そりゃ隊長の弟にしてみりゃ、亡き兄の汚名を晴らそうとか思うかもしんないけど、
個人的なプライドを守る裁判だったら、
直接そういう証言をした人を「名誉毀損」って言えば?言えるもんなら言ってみろよ、って思う。
「あんたが自分で家族を勝手に殺したのに、うちの兄のせいにしないでよね」って。
命令があったかなかったか、っていうレベルのことじゃないよ、ってことで、
怒ってる人が大勢いるんだけどね。

だけど、それはそれとして、サヨクの発言もなんか頭痛い時があるよ。
すぐ「悪徳日本軍に虐げられる、気の毒な地域住民」ってステレオタイプの図式で語るんだもん。
その時の民間人は、年頃の娘がいたら優先的に殺してあげるのが、一番いいことだと思ってたのに。
銃でも持ってたら、家族を撃って、ラクに逝かせてあげるのが理想的だったわけで。
そういうものだと思ってしまうところに、
教育やらプロパガンダのおそろしさがある。

それを「自発的に思ってた」というふうにまとめる右翼にも、
論理の飛躍があるよなあ。きもい。

右翼もサヨクも、極端な領域の人は言ってることが理解しがたい。
なんかもっと、ちょうどいい温度で語る人はおらんのか。

会社で何か部下がヘマをしたとしよう。
上司はケツふくよねぇ。
隊長もケツをふく立場で、時には清濁併せ呑む覚悟がいるんでないのか?

もし隊長が「自決なんてやめろ。アメリカは民間人は殺さないから投稿しろ」っていう人だったり、人格者だったら、むしろ太田中将みたく「いい人」呼ばわりされてそうなもんだけど、そんなこともなさそうね。
Posted by ちず at 2008年04月17日 01:01
あー、投稿してもしょうがないっつうの。戦争なんだから。
投降です、投降!
Posted by ちず at 2008年04月17日 01:03
ちずちゃん、タンメーやオバーの話をまとめて、
ちょうどいい温度で体験者の話を紡ぐ企画はないのかねぇ。

やってくり。
Posted by 南島中毒 at 2008年04月17日 22:50
うーん。
私、基本的に右翼だからねぇ。

今日、サイパン在住のマリ君(帰国中)に会いに行くとき、
渋谷駅でバスを降りたら、右翼の街宣車が通っていて、
「海ゆかば」を流していた。運命を感じたねぇ~。
こう、英霊に後押しされてるっていうの?

ちょうどいい温度っていうかさ、
なるべく「そのまま」を次の世代に伝えたくて、
今「こども達が描く戦世」プロジェクトを進行中だわけよ。
Posted by ちず at 2008年04月18日 00:08