2007年10月17日
「集団自決」なのに
わったーボス宜野座会長(南洋群島帰還者会・沖縄テニアン会)が、
戦没者遺族を対象とした年金の話を教えてくれました。
会長のお父さんは、テニアンで土建屋さんを営んでいました。
アメリカーが上陸してきて、民間人は島の南部カロリナスへと追い詰められ、
ガマに隠れる中、自分の命を断つ人も次々とあらわれました。
首つり、手榴弾による自殺、家族を殺す人、兵隊に殺してくれと頼む人、海に身を投げる人。
会長のお父さんは仕事で使うダイナマイトを持っていましたから、
カロリナスの一角で、2家族が一緒にダイナマイトを囲み、いわゆる「集団自決」をしたのです。
戦没者遺族を対象とした年金の話を教えてくれました。
会長のお父さんは、テニアンで土建屋さんを営んでいました。
アメリカーが上陸してきて、民間人は島の南部カロリナスへと追い詰められ、
ガマに隠れる中、自分の命を断つ人も次々とあらわれました。
首つり、手榴弾による自殺、家族を殺す人、兵隊に殺してくれと頼む人、海に身を投げる人。
会長のお父さんは仕事で使うダイナマイトを持っていましたから、
カロリナスの一角で、2家族が一緒にダイナマイトを囲み、いわゆる「集団自決」をしたのです。
会長は一人だけ、パラオ中学に進学したため、他島にいて助かりました。
でも、家族は全員、亡くなったのです。
その「集団自決」の場所、当時の状況は、
「集団自決」で死にきれなかった、たった一人の生き残りの人から聞いたそうです。
10数名でダイナマイトを囲んだけれど、もう一つの家族の父と子が生き残り、
海に身を投げたのだそうです。ところが、息子はアメリカの船に助けられ、
民間人収容所に入れられ、生きて沖縄に帰ってきた。
さて、戦後。
戦傷病者や戦没者遺族を援護するための年金制度があったので、
家族全員を亡くした会長は、申請をしました。
軍属だった人はもちろん、国家総動員法で、軍に協力している最中に死んだり負傷しや人も、
年金給付の対象になるからです。
当時、テニアンは島じゅうの人が軍属みたいな状況でした。
ところが、厚生省(当時)の窓口で言われたのは、耳を疑う内容でした。
戦没者一人につき、一人、3親等以内の現認者を出してください。
…。
その状況で、両親、叔父、兄弟姉妹、それぞれに現場を見ていた親族なんて、
出せるわけがないじゃないの。
「はぁ?そんなのムリに決まってるじゃないですか!」
思わず私は大きな声を出してしまいました。
「だからねぇ!」
会長は、思い出してもムカつく!って感じ。
集団自決に追い込まれる状況がどのようなものであるか、国は全然わかってない。
もちろん、ウソついて年金をもらおうとする人がいるかもしれないから、
申請者に全員お金をバラまくってわけにはいかないでしょ。
どこかで線引きが必要だ。
でも、軍に協力していたという内容の書類が出せる人は、
当時ゼロ歳児であっても年金給付の対象になるんだとかで。
国家総動員法で、テニアンの場合は小学生もみんな飛行場作りの勤労奉仕をしていましたから、
(小学生も全員、土木作業のお手伝いです。お国のために)
こどもが給付対象になるのはわかるよ。
でもゼロ歳児は…どう考えても物理的にムリじゃない?
線引きするための基準そのものが、ものすごくチグハグでしょ。
おかしいってば!
「しかも、ダバオは(対象地域から)除外されているんですよ」
と、会長。
「え。外地だからッスか?」
「戦闘地ではないという認識よ」
「…信じられない」
私は地上戦を体験したわけじゃありませんが、それでもこうやって勉強してると、
どんなに悲惨なものだったかが伝わる証言に、たくさん出会います。
ダバオでは戦闘行為は一切なかったって、
なんの証拠があってそういうことにしてるんだろ。
薬害エイズの時も思ったけど、厚生省って、
勉強はできるけど頭が悪い人の集団なのかしら。。。
「役人は現場を知らなさすぎじゃないですか」
ちょっと知ったかぶってみる私。
「だから-_-# 厚生●の●人は、●●なんだよ。」
会長、やっぱりムカついてます。
もっとも、親を亡くした子の場合、成人した時点で年金は打ち切りになります。
だから、ずっともらい続ける性質のお金ではなかったよ。
でも、16かそこらで、命からがら日本に帰ってきた孤児に対して、
「三親等以内の現認者を一人につき一人出せ」って。
なんつーか。もう。お粗末すぎる話だと思いました。
年金の給付対象にならない人は、わずかばかりの「弔慰金」がもらえるという
見かけ上のセーフティネットは一応用意されていますが。
…それにしても。
でも、家族は全員、亡くなったのです。
その「集団自決」の場所、当時の状況は、
「集団自決」で死にきれなかった、たった一人の生き残りの人から聞いたそうです。
10数名でダイナマイトを囲んだけれど、もう一つの家族の父と子が生き残り、
海に身を投げたのだそうです。ところが、息子はアメリカの船に助けられ、
民間人収容所に入れられ、生きて沖縄に帰ってきた。
さて、戦後。
戦傷病者や戦没者遺族を援護するための年金制度があったので、
家族全員を亡くした会長は、申請をしました。
軍属だった人はもちろん、国家総動員法で、軍に協力している最中に死んだり負傷しや人も、
年金給付の対象になるからです。
当時、テニアンは島じゅうの人が軍属みたいな状況でした。
ところが、厚生省(当時)の窓口で言われたのは、耳を疑う内容でした。
戦没者一人につき、一人、3親等以内の現認者を出してください。
…。
その状況で、両親、叔父、兄弟姉妹、それぞれに現場を見ていた親族なんて、
出せるわけがないじゃないの。
「はぁ?そんなのムリに決まってるじゃないですか!」
思わず私は大きな声を出してしまいました。
「だからねぇ!」
会長は、思い出してもムカつく!って感じ。
集団自決に追い込まれる状況がどのようなものであるか、国は全然わかってない。
もちろん、ウソついて年金をもらおうとする人がいるかもしれないから、
申請者に全員お金をバラまくってわけにはいかないでしょ。
どこかで線引きが必要だ。
でも、軍に協力していたという内容の書類が出せる人は、
当時ゼロ歳児であっても年金給付の対象になるんだとかで。
国家総動員法で、テニアンの場合は小学生もみんな飛行場作りの勤労奉仕をしていましたから、
(小学生も全員、土木作業のお手伝いです。お国のために)
こどもが給付対象になるのはわかるよ。
でもゼロ歳児は…どう考えても物理的にムリじゃない?
線引きするための基準そのものが、ものすごくチグハグでしょ。
おかしいってば!
「しかも、ダバオは(対象地域から)除外されているんですよ」
と、会長。
「え。外地だからッスか?」
「戦闘地ではないという認識よ」
「…信じられない」
私は地上戦を体験したわけじゃありませんが、それでもこうやって勉強してると、
どんなに悲惨なものだったかが伝わる証言に、たくさん出会います。
ダバオでは戦闘行為は一切なかったって、
なんの証拠があってそういうことにしてるんだろ。
薬害エイズの時も思ったけど、厚生省って、
勉強はできるけど頭が悪い人の集団なのかしら。。。
「役人は現場を知らなさすぎじゃないですか」
ちょっと知ったかぶってみる私。
「だから-_-# 厚生●の●人は、●●なんだよ。」
会長、やっぱりムカついてます。
もっとも、親を亡くした子の場合、成人した時点で年金は打ち切りになります。
だから、ずっともらい続ける性質のお金ではなかったよ。
でも、16かそこらで、命からがら日本に帰ってきた孤児に対して、
「三親等以内の現認者を一人につき一人出せ」って。
なんつーか。もう。お粗末すぎる話だと思いました。
年金の給付対象にならない人は、わずかばかりの「弔慰金」がもらえるという
見かけ上のセーフティネットは一応用意されていますが。
…それにしても。
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'''裏・沖縄ナビ''' というサイトで、
こんな記事をみつけました。
↓
http://uranavi.ti-da.net/e1787098.html#comme...
こんな記事をみつけました。
↓
http://uranavi.ti-da.net/e1787098.html#comme...
命どぅ宝【I N D Y】at 2008年01月29日 16:04
この記事へのコメント
馬鹿げた話ですね・・・
きっと机の上の議論しか出来ないのでしょう。
マニュアル以外の事は存じ上げません・・・
ということなんでしょうな・・・
ん~、痛い目を見るのは何時の世も末端の人。
嘆かわしいことだ・・・
きっと机の上の議論しか出来ないのでしょう。
マニュアル以外の事は存じ上げません・・・
ということなんでしょうな・・・
ん~、痛い目を見るのは何時の世も末端の人。
嘆かわしいことだ・・・
Posted by げん at 2007年10月17日 23:05
だからねー。
Posted by ちず。 at 2007年10月18日 10:16
原爆の被害者もまず証人が必要でしたよ
ね。本気で救済・援護しようなんて思って
いなくて、ポーズだけなんだと思う。
認定する基準ではなくて、認定させない基
準に該当しないから認定するとしか思えな
い。
ね。本気で救済・援護しようなんて思って
いなくて、ポーズだけなんだと思う。
認定する基準ではなくて、認定させない基
準に該当しないから認定するとしか思えな
い。
Posted by こーらる at 2007年10月18日 21:01
100%自己申告でOKって制度にはならないと思う。
一定のラインは必要。
それにしても、その線引きの意味がわからんって感じ。
一方で、国にしっぽをふった内容の書類を出せる人は、
「ゼロ歳児でもお国のために協力したからお金あげるね」
「戦地で非人道的な虐殺をしたけど、お国のためだったからお金あげるね」
「現地の女の人をレイプしたり、スパイ容疑でなぶり殺しにしたけど、
お国のために働いてたんだもんね、いいよいいよお金あげるから」
ってなるんだもん。腑に落ちません。
一定のラインは必要。
それにしても、その線引きの意味がわからんって感じ。
一方で、国にしっぽをふった内容の書類を出せる人は、
「ゼロ歳児でもお国のために協力したからお金あげるね」
「戦地で非人道的な虐殺をしたけど、お国のためだったからお金あげるね」
「現地の女の人をレイプしたり、スパイ容疑でなぶり殺しにしたけど、
お国のために働いてたんだもんね、いいよいいよお金あげるから」
ってなるんだもん。腑に落ちません。
Posted by ちず at 2007年10月18日 21:19
>100%自己申告でOKって制度にはなら
>ないと思う。
もちろん、もちろん。救済のはずなのに、そ
こからもれてしまう人が、多いのが問題だ
と思う。で、条件とか線引きの内容が疑問
だったり納得しがたかったりする。
原爆症が認定されなかった人なんて、
じゃあ他に何が原因で、こうなったのかって
思うし...。
>ないと思う。
もちろん、もちろん。救済のはずなのに、そ
こからもれてしまう人が、多いのが問題だ
と思う。で、条件とか線引きの内容が疑問
だったり納得しがたかったりする。
原爆症が認定されなかった人なんて、
じゃあ他に何が原因で、こうなったのかって
思うし...。
Posted by こーらる at 2007年10月18日 23:47
そうなんだよね~。
被爆者しましたって言うことはできても、
原爆症だと認定されるためのハードルは異様。
これって、原爆や戦没者関連のことだけじゃなくて、
水俣病などの公害の被害者にも同じようなことが言えるでしょ。
被爆者や被害者が、死んでいなくなるのを待ってるとしか思えない政策。
こんなことを言って不謹慎だとは思いますが、
薬害エイズはハッキリとカルテが残っていて、
因果関係を証明するのが、原爆症に比べて
やりやすかったから、厚生省も手を打ったのではないかと。
それくらい、厚労省はアホやなと思ってます。
だいたい、低容量経口避妊薬の認可と、バイアグラの認可の、
スピードの違いを見たら、いかに自分本位な役人の集団かっつうのがわかるわな。
ピルは避妊目的だけでなく、生理痛の緩和とかで飲む人もいるのにさ。
オヤジの勃起がそんなに大事かっつうの。
ED差別なのではなく、バランスが悪いと言っているので、
EDなオヤジの皆さんは、いちいち傷つかないでください。あしからず。
被爆者しましたって言うことはできても、
原爆症だと認定されるためのハードルは異様。
これって、原爆や戦没者関連のことだけじゃなくて、
水俣病などの公害の被害者にも同じようなことが言えるでしょ。
被爆者や被害者が、死んでいなくなるのを待ってるとしか思えない政策。
こんなことを言って不謹慎だとは思いますが、
薬害エイズはハッキリとカルテが残っていて、
因果関係を証明するのが、原爆症に比べて
やりやすかったから、厚生省も手を打ったのではないかと。
それくらい、厚労省はアホやなと思ってます。
だいたい、低容量経口避妊薬の認可と、バイアグラの認可の、
スピードの違いを見たら、いかに自分本位な役人の集団かっつうのがわかるわな。
ピルは避妊目的だけでなく、生理痛の緩和とかで飲む人もいるのにさ。
オヤジの勃起がそんなに大事かっつうの。
ED差別なのではなく、バランスが悪いと言っているので、
EDなオヤジの皆さんは、いちいち傷つかないでください。あしからず。
Posted by ちず at 2007年10月19日 00:19
うん。
まったく同感です。
「記録がない」からって、多数の証言を無視して「そんな歴史存在していない」というひとたちって、いったい何でそんなに政府や役人たちに妄信的に肩入れするのだろうって思います。
それぞれの痛みを、思いを、全部なかったことにしたがる人々ってなんなんだろう…。。
被爆のことも、いわゆる「集団自決」のことも、従軍慰安婦のことも。
「線引き」の問題もそうだし、ピルのこともたしかにそうだよな~。
そういった暴力が、いつか自分や身近なひとたちに降りかかってきたときにどうするつもりなのでしょう?( ̄ω ̄;)
まったく同感です。
「記録がない」からって、多数の証言を無視して「そんな歴史存在していない」というひとたちって、いったい何でそんなに政府や役人たちに妄信的に肩入れするのだろうって思います。
それぞれの痛みを、思いを、全部なかったことにしたがる人々ってなんなんだろう…。。
被爆のことも、いわゆる「集団自決」のことも、従軍慰安婦のことも。
「線引き」の問題もそうだし、ピルのこともたしかにそうだよな~。
そういった暴力が、いつか自分や身近なひとたちに降りかかってきたときにどうするつもりなのでしょう?( ̄ω ̄;)
Posted by よーかい
at 2007年10月19日 01:10
at 2007年10月19日 01:10ただ、証言を聞く時に注意しなくてはならないのが、
人の記憶はあいまいなものであるということ。
一人のときに語ったことと、
複数で同じ話をした時に語ることが、
違ってる場合があるんだな。
同じ経験をした複数の人で話をすると、
記憶違いの部分が修正されたりするの。
記憶はあいまいだし、設問の仕方によって答えが変わることもある。
極端な話、うろ覚えのことを誘導尋問されると、
事実とは異なる証言になる可能性もあるわけ。
だからこそ、広範囲での聞き取り調査が重要になるし、
文献での裏づけも必要なんだよ。
「つくる会」系の人は、文献ありきの文献マジックにはまってるのでは?と思うことがあるね。
それに、「記憶はあいまいなものだ」という前提で聞き取りをするのが当然だと私は思うけど、
「記憶が不確かな人の証言は全部ウソだ」という前提になっちゃうのは怖いことだよ。
そんなことを言ってたら、誰も歴史の証人になれない。
しかも、文献そのものがウソをついていることも、間違いがあることもザラなのに。
人の記憶はあいまいなものであるということ。
一人のときに語ったことと、
複数で同じ話をした時に語ることが、
違ってる場合があるんだな。
同じ経験をした複数の人で話をすると、
記憶違いの部分が修正されたりするの。
記憶はあいまいだし、設問の仕方によって答えが変わることもある。
極端な話、うろ覚えのことを誘導尋問されると、
事実とは異なる証言になる可能性もあるわけ。
だからこそ、広範囲での聞き取り調査が重要になるし、
文献での裏づけも必要なんだよ。
「つくる会」系の人は、文献ありきの文献マジックにはまってるのでは?と思うことがあるね。
それに、「記憶はあいまいなものだ」という前提で聞き取りをするのが当然だと私は思うけど、
「記憶が不確かな人の証言は全部ウソだ」という前提になっちゃうのは怖いことだよ。
そんなことを言ってたら、誰も歴史の証人になれない。
しかも、文献そのものがウソをついていることも、間違いがあることもザラなのに。
Posted by ちず at 2007年10月19日 01:28
初めまして南中さんとこから伺いました。
ビートたけしサンだっけ「馬鹿にはちゃんとバカッっていおう」って言ってたけど、同感で。
トラバ(私に可能か?!)させてくださいね。
随分昔に大阪から那覇~石垣に移住しました。ちずサンの本はまだなかったかも・・・
ビートたけしサンだっけ「馬鹿にはちゃんとバカッっていおう」って言ってたけど、同感で。
トラバ(私に可能か?!)させてくださいね。
随分昔に大阪から那覇~石垣に移住しました。ちずサンの本はまだなかったかも・・・
Posted by ひろぶぅ at 2008年01月29日 15:55
ひろぷぅさん、トラバありがとうございます。
あとでひろぷぅさんのところにもお邪魔しますわ。
あとでひろぷぅさんのところにもお邪魔しますわ。
Posted by ちず at 2008年02月01日 11:01

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